2012年春夏のリバティ・アート・ファブリック・コレクションは、過去のアーカイブやアンティークやコスチュームをヒントに生まれました。
カラー・ストーリーは、ファッション、アート、アンティークの世界で際立った貢献をした人たちによって作られたムード・ボードからヒントをとっています。
ザンドラ・ローズ(Zandra Rhodes)
ファッション及びテキスタイルのデザイナーで、英国のファッション及びテキスタイル業界への貢献が認められ、1997年にCBE(大英帝国勲章)を授与されました。
イザベル・セイズ(Isabel Saiz)
事業開発マネージャーとして、ロンドンのナショナル・ギャラリーと共同でアーティストやデザイナーの選定にあたっています。以前はナショナル・トラストやファロー&ボール(Fallow&Ball)での仕事の経験をもっています。
マーティン・ミラー(Martin Miller)
アンティークの大御所で、ブティック・ホテルを経営する事業家です。
フランシス・プリッチャード(Frances Pritchard)
マンチェスターにあるウィットワース美術館のテキスタイル・キュレーター兼アーキビストで、中世のテキスタイルの専門家です。
ザンドラのシグナチャー・カラーを彷彿とさせるホットな色彩を、過去のリバティの色調でやや抑えた、今シーズンに相応しい色彩です。
ホットでトロピカルな感覚のピンクやパープル、太陽のゴールデン・イエロー、アズールブルーのパレットです。
ソフトで清潔感のあるパレットの雰囲気や風合いを変化させ、石や砂などナチュラルな色彩を背景に加えて色彩のコントラストをつけます。イエローの色彩が、楽観的でポジティブな雰囲気を反映しています。
やわらかいコットン地のグレー、へシアンクロスの濃い灰色、麻布のイエロー、雑草のグリーンや造花の花びらのピンクのパレットです。
ウィットワース美術館のアーカイブの中で、素材と色と柄の組合せの絶妙さという観点から、フランシス・プリッチャードが選んだバロン・アンド・ラッシャー(1913-1930年代)作のモノトーンな木版画からヒントをとったものです。
シンプルでかつ豊かな版画の色彩は、濃く強烈な原色:アース系ピグメント・レッド、インディゴ・ブルー、インディアン・イエロー、深みのあるインク・ブラックのパレットです。
ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館や大英博物館の陶磁器に始まり、リバティ・アート・ファブリックスのスタジオで撮影した1351年にまで遡る中国の青と白の陶磁器までが、今シーズンのパレットに登場する新鮮な感覚の陶磁器ブルーのヒントになりました。英国の陶磁器メーカーも早くは1700年ごろからこの見事な様式を模倣し、後に「フロー・ブルー」として知られるようになりました。
主要カラーは中国磁器や、ウェッジウッドやド・モーガンのブルー、ハイライト色にはジンジャー・ジャーや明朝磁器のグリーンを用いています。
アンティークとモダンを取り交ぜた、遊び心がありかつ実用的で身につけやすいこのパレットは、豊かでお洒落なリバティのクラシック・ルックを癖のあるピンクで一捻り加えています。
ブルー、グリーン、ピンク、イエロー、ブラウン、グレーのマルチカラーのパレットです。
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