日本人の季節感は、庭園の設計においても切り離すことのできない部分であり、日本庭園の重要な要素の一つは、高木と低木の絶妙なバランスです。日本庭園は主に緑を中心とした庭園ですが、花の咲く樹木や低木も多く使われています。
庭園に着目して生まれた一連のデザインには、日本庭園の真髄のあらゆる側面が網羅されており、また東洋人のアーティストによる日本植物の絵柄も含まれています。
着物とは文字通り身体に着るものという意味です。優れた着物は世代を超えて受け継がれるもので、一つの標準的な型に合わせて仕立てられており、着る際に、体に合うように調整します。日本の素晴らしい手工芸品の伝統の中でも、おそらく着物の布地は最も貴重な宝物であると言えます。柄が繰り返された着物は、形式張らないものとみなされます。正式な着物では、柄が自由に着物一面に施されています。
書道は、書の道として知られ15世紀に中国から漢字と共に日本に伝えられました。書道は文化人にとっての基本的な嗜みとなり、今では日本の学校で美術と音楽と並んで教えられています。近代書道は、今では西洋的なミニマリスト芸術や抽象芸術の影響を受けています。書家は画家と同じで、筆で書を描く際、チャンスは一度しかありません。
日本で漫画はあらゆる年齢層の人々に広く親しまれています。漫画の題材も多岐に及びます。元来漫画は白黒で印刷されていたこともあり、色を選択する際にこの点に配慮されています。
「漫画」という言葉を(18世紀後半から一般的に使用されるようになりました)文字通りに訳すると「滑稽な絵」という意味で、この意味をもとに柄の制作が進められました。
日本市場におけるリバティ・プリントの中のベスト・セラーの数々からヒントを得た柄です。
日本人アーティストたちの手による作品の中から生まれた素晴らしいデザインのセレクションです。
Sleeping Rose, Unforgettable Moment, Memories of Rainは、ファッション/テキスタイル・デザイナーである皆川 明氏によって制作されたデザインです。皆川氏は、彼自身のファッション・ブランド「mina perhonen」(ミナ・ペルフォネン)を設立し、特別なときのためでなく、日常の毎日の中に光を見出す服を作っています。皆川氏のスタイルはシンプルでかつ美しく、色鉛筆や水彩、インクでの複雑なラインによるデザインを生み出しています。
Yoshieは、グラフィックデザイナーであり、自身でイラストも手掛ける渡邉良重さんによるデザインです。
渡邉さんは、所属している会社の自社ブランドで商品の企画デザインに携わる一方、東京のショップやファッション・キャンペーンのアート・ディレクションもしています。2004年に女優であり作家の内田也哉子さんと共に出版した絵本「ブローチ」は、すでに10万部以上の売り上げを上げており、国内外で高い評価を受けています。彼女の素晴らしいイラストにインスパイイヤーされ、2010年秋冬コレクションのためのプリント柄の制作を委託しました。
ツモリ・チサトさんは1990年に自らのファション・ブランドを立ち上げました。自立したライフ・スタイルのための、ガーリーでセクシー、かつハッピーで、ファンタジックな世界を表現することのできるブランドを作るというのが、彼女のデザイン哲学です。そのデザイン哲学に基づき2008年自らのコレクション用にリバティ社のアーカイブにある柄をもとにユニークな2柄を作り上げました。それらの作品が今回リバティ社のコレクションとして創作のインスピレーションとなり、デザイン・スタジオ内で新たにアレンジされAkinobu, Lorenzoとして発表されました。
リバティファンには特に人気の柄が多いコレクションで、メルシーでも人気の生地を復刻いたしました!こちらからご欄ください。
英国人アーティストたちの手による作品の中から生まれた素晴らしいデザインのセレクションです。
Winter Thistle, Winter Stemは、アーカイブの東洋的な柄と、有名なアンジー流の様式からヒントを得て作られました。アーティストかつデザイナーとして成功を収めているアンジー・レーウィンは、伝統的な浮世絵の手法にも似た木版画やリノリウム版画を制作しています。アンジーは、2006年には王立画家・版画家協会に、又2008年には木版画家協会の会員に選出されました。
Hiro, Martinaの2柄共、アーティストかつデザイナーであるナイジェル・ウェイマスによって制作されました。彼は1966年にキングス・ロードにショップをオープンし、メンズシャツ用にタナローンのリバティ・プリントをいち早く導入し販売しました。
また、ヴィクトリア&アルバート博物館には、ナイジェルが1960年代後半からマイケル・イングリッシュと共に制作した、彼ならではのポップなポスターが収められています。ナイジェルの絵画は世界の著名な収集家の間で引っ張りだこになっています。
彼らは2008年ラフバラ美術大学を共に首席で卒業しました。ハンナはテキスタイル・プリントを、そしてヴィクトリアはマルチ・メディアを専攻し、今回のリバティ社のコレクションのためにSeiko, Anne Tyrell, Victoria’s, Mirakoの4柄を制作しました。
ハンナの柄は、流れのある自由な感覚のもので、表現力豊かな絵画的(ペインタリー)様式で描かれています。
それとは対照的にヴィクトリアの作品は、日本の折紙にも似た、折ったり、畳んだりする手法を取り入れています。